ユーザー車検の進め方
滋賀県版 2019年


初めて挑戦した「ユーザー車検」から14年・・・。
「ユーザー車検」を受けられる方の参考になれば!と思い、2019年版を製作しました。
今回、車検を受けたのは「HONDA CRF1000L」です。



準備 1

 車検を受ける前にしておかなくてはいけない事はバイクの整備点検です。
 購入店または近くのお店で「車検点検」を受けてください。
 12ヶ月点検でもOKらしいのですがチェック項目が少ないのであまりお勧めしません。
 お店から「点検整備記録簿」を受け取りましょう。



準備 2

 初めての方は管轄の「運輸支局」へ出向き下見をしておくと良いでしょう。
 実際、検査場も近くで見れるので参考になると思います。
 「運輸支局」内に「ユーザー車検受付 ※」があり、そこで用紙がもらえます。 ※札番号「2」
 「ユーザー車検を受けるお客様へ」とした用紙なので用意するもの、予約方法、手順が書かれています。

 ユーザー車検で利用する場所は以下の3施設となります。
 「運輸支局」「自動車会館」「検査場」

  ≪滋賀運輸支局≫   地図
 住所:守山市木浜町2298番地5
 電話番号:077-585-7251



予 約

 車検を受けるためには、事前に予約を取る必要があります。
 前回のユーザー車検では電話による予約でしたが、現在はインターネットまたはスマホによるものになっています。
 下見の際にいただける用紙に「URL」が書かれているので、登録し予約を取得してください。
 1日の予約台数に制限があるので早めに予約をいれるようにしましょう!
 予約期間は、翌日から2週間以内です。

 予約サイト:https://www.yoyaku.naltec.go.jp/

 注意: 二輪車の車検は、月曜日〜金曜日の午前と午後に別れています。




↓ ユーザー車検 当日はここから ↓


手元にある書類 その他

自動車検査証
(車検証)

普段からバイクに乗る際は必ず携帯していなくてはいけないものです。

自動車納税証明書

年に一度支払う税金です。
支払いの際、振込用紙から切り離し渡されるので捨てずに保管しておきましょう。

自動車損害賠償責任
保険証明書
(自賠責保険)

事前または当日に更新手続きが必要。「自動車会館 ※」で更新が可能。 ※札番号「9」
別名、強制保険とも言い、必ず入らなくてはいけない保険です。

点検整備記録簿

車検前に整備したという証です。 整備してもらったショップから受取りましょう。

印鑑 (認印)

前回は必要でしたが、今回は使いませんでした。

その他

二眼ヘッドライトに使う目隠し。
CRF1000Lの場合、ハイビームにすると右側のライトが邪魔になるので隠します。
紙とマスキングテープ(養生テープ)を用意しました。



現地調達する書類(印紙を購入) ※事前取得OK!
申請書(OCRシート第3号様式)

その名の通り、許可(認可)依頼書です。

≪購入金額≫

用紙3枚:自動車会館で無料
重量税印紙代:3,800円:「11」
検査料印紙代:1,700円:「12」

※ 数字は購入する場所の札番号。

自動車検査票
検査の結果を記録する用紙。 結果は自分で記入しません。
検査手数料を払って印紙を貼ってもらう。
自動車重量税納付書
重量税を払って印紙を貼ってもらう。


用紙に記入(3枚)

 用紙の記入にあたり、お手本(見本)がありますのでそれを参考に記入します。
 自動車検査証(車検証)に書いているのが全てですので間違いなく。
 
 「運輸支局」で用紙を貰い「自動車会館」で印紙を貼り再び「運輸支局」へ。

 ※自賠責保険の更新手続きはこの時がベスト。 受付が隣り合わせだから。



書類を提出

 3枚の用紙に記入が済んだら、全ての書類を札番号「2」(ユーザー車検受付)に提出します。

 ・ 自動車検査証
 ・ 自動車納税証明書
 ・ 自動車損害賠償責任保険証明証
 ・ 点検整備記録簿

 ・ 申請書
 ・ 自動車検査票
 ・ 自動車重量税納付書

  事務員にチェックしていただいた後、全ての用紙を受け取ります。

  チェック内容:「記入漏れは無いか」「点検整備記録簿の確認」「必要書類が揃っているか」

  バイクの検査後に必要となる用紙は以下の4枚となります。
  その他の書類は使わないのでカバンの中にでも入れておいてください。
  「自動車検査票」は検査時に使うため出しやすいところへ。(検査結果を記入します)

 ・ 自動車検査証
 ・ 申請書
 ・ 自動車検査票
 ・ 自動車重量税納付書

 検査に入ります。 二輪車は「0番」コースへ向かいます。



検査場へ

 検査場に荷物の置き場はありません。リュックや肩掛けかばんを持参していく事をお勧めします。
 エンジンはかけた状態で進めます。 ここではヘルメットを着用しなくてもOK。

 「0番」コースを進むと、小さなポストのようなものがあります。「選択ボタン」があり各自のバイクにあった設定にします。

 「選択ボタン」は3つ。 前使用者の選択でOKなら触れる必要はありません。

  1: スピードメーターの計測は、「前輪」or「後輪」
  2: ライトは、「一眼」or「二眼」
  3: 再検申告(※)


    ※不合格になった場合のみ。 再検査する時に使う。

 「CRF1000L」は二眼ライトですが、ハイビームは左側のみなので選択は「一眼」となります。
 また、邪魔になる右側はコースに入る前に紙やテープで目隠ししておきました。
 ちなみに、二眼ともハイビームの車種は片方づつ2回検査を受けることになります。



前輪のブレーキテスト(検査場)

 バイクをゆっくり進め、ローラーに近寄ります。
 前輪がローラーに乗った事を確認したらギアを「N」に。左足元にあるフットレバーを踏む。(短時間)
 頭上の掲示板に「ブレーキ作動」と表示されたと同時にブレーキレバーを握る。
 「前進してください」と指示が出たらバイクを進める。 ※ここで判定は出ない。



スピードメーターの計測(検査場)

 バイクを前進させ今度は後輪をローラーに乗せる。 ギアは「N」に。
 左足元にあるフットレバーを踏み続ける。(←注意)
 スピードメーターの数値が「40km/h」になった時にフットレバーを外す。
 「○」が出ればOK。



後輪のブレーキテスト(検査場)

 後輪はそのままの状態で左足元にあるフットレバーを踏む。(短時間)
 頭上の掲示板に「ブレーキ作動」と表示されたら、後輪ブレーキを効かせる。
 「○」が出ればOK。



光軸のテスト(検査場)

 バイクを少し前へ白線に合わせて停止。 ヘッドライトをハイビームに。
 左足元のフットレバーを踏む。(短時間)
 前輪が固定され、右端から鏡のような物が出てきて測定が始まります。
 しばらく待つと判定されます。「〇」が出ればOK。



印 字(検査場)

 検査を終えて「自動車検査票」に印字します。
 ポストのような機械に用紙を差し込み印字します。(用紙の1/3程度 差し込む)
 「カチッ」と音がして合格の印が押されます。(不合格の場合も印字)

 検査時に1箇所でも「×」が出たら必要に応じて調節し再度検査。
 最初の「選択ボタン」で不合格部分を指定しその部分だけ検査のやり直しをします。



最終段階(検査場)

 4カ所の検査が終了したらバイクを進め、所定の位置にバイクを止めます。
 検察官によるバイクのチェックです。

 ここでは下記の事がチェックされます。 ユーザーは検査官のサポートをします。
 「前のウインカー点灯させてください」「ライトあげてください」っと言われますので指示に従って行います。

  :各部のネジに緩みが無いか、ハンマーでチェック。
  :ヘッドライトの点灯チェック(ロー&ハイ)
  :フロントウインカーの点灯チェック
  :警笛のチェック
  :リアウインカーの点灯チェック
  :ストップランプの点灯チェック
  :排ガスのチェック ※車種によって必要ない場合もあり

 全ての検査が終了すると「運輸支局」へ移動します。 バイクは駐車場へ



交 付(運輸支局)

 「継続 ※」に4枚の用紙を提出します。 ※札番号「3」

  ・ 自動車検査証
  ・ 申請書
  ・ 自動車検査票
  ・ 自動車重量税納付書

 数分後、名前が呼ばれますので自動車検査証(車検証)とステッカーを受取ります。
 これでユーザー車検が終了です。



最後に

前回(14年前)と違ったところは・・・。

 ・予約方法が電話からインターネット(またはスマホ)へ。
 ・必要な用紙が購入(66円)ではなく無料に。
 ・検査が、午後のみだったものが午前も可能となった。
 ・検査手数料が、1,400円から1,700円に。
 ・名称が「陸運支局」から「運輸支局」に。

前回同様、今回もすべてを含めて1時間以内で終了しました。待ち時間を除くと30分以内。
初めての方もぜひ挑戦していただきたいです。
わからなければ係りの方が親切に教えてくれます。(今回すべての係りの方は親切でした)

一応、費用を書いておこうかな。

 ・自賠責:11,520円
 ・検査手数料:1,700円
 ・重量税:3,800円(CRF1000L)
 ・整備:21,720円(某バイクショップで車検点検)※整備内容で変動




☆ 検査を受けている実際の動画です ☆


「フロントブレーキ」「スピードメーター」「リアブレーキ」「光軸」