ユーザー車検の進め方
滋賀県版 2005年




はじめに

当方が経験した「二輪車ユーザー車検」に関して覚えている限りの事を書いてみたいと思います。
この記事が参考になり自分で車検を受けられる人が増えれば嬉しいです。
意外と簡単、しかもお安くできるので挑戦してみてください。



車検前に・・・ 1

 車検を受ける前にしておかなくてはいけないバイクの整備点検。
 お安くしたい方は12ヶ月点検を受けます。
  ※「24ヵ月点検」「車検点検」は点検項目が増えるのでより安全です。

 点検費用は、ショップや排気量(cc)により金額が異なります。「12ヶ月点検」であれば1万円程度でしょうか?
 日帰りで仕上げてくれるショップは少ないので、余裕をもって点検に出してください。

 自分で点検をして車検に望まれる方もいらっしゃいますが、お勧めしません。
 ちょっとしたトラブルで大惨事になる乗り物です。 整備だけはしっかりプロに任せましょう。



車検前に・・・ 2

 車検を受ける前に検査場の下見をしておくといいでしょう。 その際、事務所で資料がもらえます。(参照↓)

  ≪滋賀陸運支局≫   地図
 住所:守山市木浜町2298番地5
 電話番号:077-585-7251
 テレフォンサービス:077-585-7272

 敷地内には「陸運支局」「自動車会館」「検査場」などの建物があります。
 今回、ユーザー車検に利用する場所は上記の3施設です。
 「陸運支局」の建物内に札番号[2]が付いている「整備・保安相談・ユーザー車検受付」があるので、そこでユーザー車検について尋ねます。

 事務員の方から、「窓口総合案内図」 と「ユーザー車検電話予約の案内」が貰えます。

 良心的な事務員に当たれば詳しく教えてくれますが、無愛想な人だとハズレです。
 相手も仕事でしているので、判らない事があれば遠慮なく訊けばいいです。
 もし、時間が有れば施設内をいろいろ見学してください。
 時間帯が、13:00〜15:30であれば、実際に車検を受けている方が居ますので検査場を覗くと良いでしょう。



電話予約

 車検を受けるためには、事前に電話で予約を取らなくてはいけません。
 下見の際にもらえる用紙に電話番号が記載されているので、それで予約を取ります。
  (テープが流れガイダンスに従い予約日を入力します。)

 1日の予約台数に制限があるので早めに予約をいれるようにしましょう!
 予約期間は、翌日から10日以内です。(プリント参照)
  ※ 当方の場合、2週間前まで予約可能でした。

 注意: 二輪車の車検は、月曜日〜金曜日の午後(13:00〜15:30)のみです。

 予約が取れたら検査日が晴れる事を祈りましょう。





↓ 車検の当日に必要なもの ↓



すでに所有している書類など

自動車検査証
(車検証)

正式な名称は堅苦しいです。
バイクを乗っている際には必ず携帯していなくてはいけないものです!

自動車納税証明書

年に一度支払う税金!
支払った際、渡される用紙は捨てずに保管しておきましょう!

自動車損害賠償責任
保険証明書
(自賠責保険)

別名、強制保険とも言います。
事前または当日に更新手続き必要です。「自動車会館」で更新ができます。:札番号[9]で更新できます。

点検整備記録簿
(整備手帳)

新車の購入時に付いてくるものだと思います。
全国に店舗がある大型店では、新車&中古を問わず購入時に発行(整備手帳)していただけます。

印鑑 (認印)

一カ所、押すところがありました。



車検を受ける当日に現地調達する書類 (自動車会館で購入) ※事前購入OK!
申請書(OCRシート第3号様式)

その名の通り、許可(認可)依頼書ですね!

≪購入金額≫

用紙4枚(1セット):66円:[14]
重量税印紙代:5000円:[11]
検査料印紙代:1400円:[12]

※ 数字は購入する場所の札番号
 重量税は車体の重量で変動。

点検整備記録簿

「点検整備記録簿」の未記入用紙
点検を受ける前であれば、この用紙に記入してもらう良い。
既に点検を受け、別用紙(整備手帳など)に記入している場合は、そちらを提出。
要は「点検整備記録簿」は、この用紙で無くても良いという事。
当方の場合、整備手帳を持っていましたので、この用紙不必要でした。

自動車検査票
検査の結果を記録する用紙。 結果は自分で記入しません。
検査手数料を払い印紙を貼ってもらう。
自動車重量税納付書
印紙を購入し貼ってもらう。。


購入した用紙に記入(3枚)  ※「点検整備記録簿 」を除いた3枚

 「自動車会館」で購入した用紙に印紙を貼り、「陸運支局」へ移動。

 用紙の記入にあたり、お手本(見本)がありますのでそれを見ながら記入します。
 お手本(見本)は、札番号[7]の前にある机に書いています。
 自動車検査証(車検証)に書いている事が全てなので間違いなく記入しましょう。



書類を提出

 3枚の用紙に記入が済んだら、今まで用意した全ての書類を札番号[2](ユーザー車検受付)に提出します。

 ・ 自動車検査証
 ・ 自動車納税証明書
 ・ 自動車損害賠償責任保険証明証
 ・ 点検整備記録簿

 ・ 申請書
 ・ 自動車検査票
 ・ 自動車重量税納付書

 ※ 事務員にチェックしていただいた後に全ての用紙を受け取ります。
  (チェック内容)記入漏れは無いか?点検整備記録簿に目を通す&必要書類が揃っているか?

 必要になるのは以下の4枚! 他の書類は使わないのでカバンの中へ。

 ・ 自動車検査証
 ・ 申請書
 ・ 自動車検査票
 ・ 自動車重量税納付書

 いよいよ検査に入ります。 0番コースへ向かいます。



バイクに乗り検査場へ

 二輪車は0番コースと決まっているようです。
 0番コースを進むと、小さなポストのようなものがあります。 選択ボタン(3つ)があり、各自のバイクにあった設定にします。

  選択ボタンは3つ

  1: スピードメーターの計測は、前輪か? 後輪か?
  2: ライトは、1眼か? 2眼か?
  3: 再検申告 ※一発OKなら不要。 不合格の項目ボタンを押して再検査を受けます。

   ※所有車「MEANSTREAK」のスピードメーターは後輪計測でした。

 検査場に荷物の置き場はありません。 リュックや肩掛けかばんを持参していく事をお勧めします。
 いきなり検査を進めるよりも、実際に検査を行っている方の進め方を見るといいでしょう。

 エンジンはかけた状態です。 ヘルメットは不要。



前輪のブレーキテスト (検査場)

 バイクをゆっくり進め、ローラーに近寄ります。
 前輪がローラーに乗った事を確認したら、左足元にあるフットレバーを踏みます。(短時間)
 頭上の掲示板に「ブレーキ作動」と表示されたと同時にFブレーキレバーを握ります。
 「○」が出ればOK。



スピードメーターの計測 (検査場)

 バイクを少し前進させ今度は後輪をローラーに乗せます。
 ギアーを「N」(ニュートラル)に入れます。
  ※ 念のために、全ての検査は「N」にしておきましょう。

 乗ったことを確認したら左足元にあるフットレバーを踏み続けます。(←注意)
 メーターの数値が40km/hになった時、フットレバーを外します。
 「○」が出ればOK。

  ※コツとして、針が40km/hを指す少し手前で足を外します。
   目で確認してから足が反応するまでの”行動指令時間!”を計算にいれます。



後輪のブレーキテスト (検査場)

 後輪はそのままの状態で左足元にあるフットレバーを踏みます。(短時間)
 頭上の掲示板に「ブレーキ作動」と表示されたら、リアブレーキを効かせます。
 「○」が出ればOK。



光軸のテスト (検査場)

 バイクを1mほど前に進ませます。
 前輪を白線に合せ、左足元のフットレバーを踏みます。(短時間)
 前輪が固定され、右端から鏡のような物が出てきて測定が始まります。
 しばらく待つと結果が出ます。
 「○」が出ればOK。



印 字 (検査場)

 以上の検査を終えると「自動車検査票」に印字します。
 先ほどよりも少し大きめのポストのような物に、用紙を差し込みます。(用紙の1/3程度)
 「カチッ」と音がして合格の印が押されます。(不合格の場合でも印字はします。そして再度検査します)

 合格が出るまで挑戦は可能ですから!



最終段階 (検査場)

 上記4箇所を無事通過できたらバイクを進め出口付近にバイクを止めます。
 ここで、検察官によるバイクのチェックです。 ここまで来れば終了も間近!

 ここでは下記の事がチェックされます。 ユーザーは検査官のサポートをします。
 「前のウインカー点灯させてください」「ライトあげてください」っと言われますので指示に従って行ってください。

  ・ 各部、ネジに緩みが無いか? ハンマーでチェック!
  ・ ヘッドライトの点灯チェック(ロー&ハイ)
  ・ フロントウインカーの点灯チェック
  ・ リアウインカーの点灯チェック
  ・ ストップランプの点灯チェック
  ・ 排ガスのチェック (車種によっては必要ない場合もあります)
  ・ 警笛のチェック

 全てを終え「陸運支局」へ移動します。 バイクは駐車場へ。



交 付 (陸運支局)

 札番号[3](継続)に4枚の用紙を提出します。

  ・ 自動車検査証
  ・ 申請書
  ・ 自動車検査票
  ・ 自動車重量税納付書

 数分後、名前が呼ばれますので自動車検査証(車検証)とステッカーを受取ります。

 以上でユーザー車検が終了です。




最後に

いかがだったでしょうか? 文章にすると複雑な感じがしますが実際はそれほどでもありません。
僕自身、初めての事だったのでドキドキ&ハラハラはしましたが、終わってみれば簡単だったな〜というのが感想です。
興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。